人との繋がり、その風土での繋がり、味での繋がり
様々な御縁を大事にし、取り扱いさせていただいている銘柄をご紹介します
山形県 「奥羽自慢」「吾有事」わがうじ
奥羽自慢は約300年近い歴史のある蔵元で山形県鶴岡市にて2009年度まで酒造りを行なっていました。約3年間休業状態にありましたが、様々な支援により2012年度から酒造りを再開しました。
酒名の由来は「品質本位の酒造りで酒処東北においても自慢の酒を醸す」との酒造理念から命名されました。
2017年からは楯野川の若手による新たなるブランド、「吾有事」(わがうじ)を立ち上げました。若さあふれるエネルギッシュな酒を丁寧に少量生産しています。
シンボルマークには吾の字を狼煙に見立て、鶴岡の土地から満を持して反撃の狼煙を上げるという意味合いも込められています。
千葉県 「寒菊」
千葉県山武市の九十九里浜海岸にほど近い、緑に囲まれた温暖な地域で「総乃寒菊」は造られます。
季節に合わせた限定酒が1年を通してリリースされる造りとなっていて、味わいは全体的にジューシーでフルーティながらキレがよく、大人のメロンクリームソーダの様な味わいを体験できる限定酒もあります。
徹底した生産管理によりリーズナブルに極上な味わいを楽しめるのもうれしいです。ファンも多くついている人気の蔵へと急成長しています。
長野県 「北安大國」
江戸時代から祀られる大黒天に由来。北アルプスの清流の恵みで醸す旨口な酒。
蔵のある長野県大町市は県内でも随一な米処でもあります。
醸造アルコール添加で造られるしぼりたて生原酒はガツンとしたコクと濃醇な甘みがすばらしく、純米信仰の方にも是非試していただきたい1本です。
もう一つの銘柄「居谷里(いやり)」は生酛造りで少量生産の逸品。クセの少ない飲みやすい生酛として抜群の存在感を発揮します。
群馬県 「水芭蕉」
群馬県の川場村はその8割が山林で占められていて、5つの清流が流れる自然豊かな村です。
創業は明治19年の歴史ある「永井酒造」様は、レギュラーブランド「谷川岳」を醸し、良心的な価格でコストパフォーマンスの高い酒として人気ですが、さらに限定流通ブランドで「水芭蕉」を醸しています。
兵庫県の契約栽培米である山田錦を100%使用、仕込み水は武尊山(ほたかさん)から流れる軟水の井戸水を使いフルーティで華やかな香りと優しいエレガントな味わいをもたらします。
京都府「京の春」
京都といえば伏見の酒ですが、それとはちょっと違う京都の北部、日本海に面した丹後に魅惑の観光地があります。伊根町という舟屋の町。ここで唯一存在する造り酒屋「向井酒造」
日本で一番海に近い酒蔵、そして女性杜氏のパイオニア的存在の向井久仁子さんが醸す京の春。東京農業大学卒業後に実家の蔵を継いで、女性杜氏に。ユニークな発想で様々な酒を造っています。
基本的には骨太で味わいのある辛口ベース。舟屋の町らしい魚料理に相性の良い
酒質です。
京都府「加佐一陽」かさいちよう
※以下池酒造HPより
池田酒造は明治12年に創業した、日本海に面する「海の京都」舞鶴市にある酒蔵です。
目指しているのは「飲むと笑顔になるお酒」を造ることです。
食は人が生活していく上で基礎となる部分ですが、家族や友との食事、仕事上の付き合いもあれば、お祭りなどみんなで楽しむ食事もあるでしょう。一人で落ち着いて食べる場合もあると思います。
そんなさまざまな食事に合い、毎日飲んでも飲み飽きない食中酒でありたいと考えます。
口に含むと米の旨味が穏やかに広がり、それが料理の旨味と合わさっておいしさの相乗効果が生まれる。派手な香りや強い個性のある味ではありませんが、飲むと幸せを感じられるお酒をイメージして酒造りをしていきます。
三重県「半蔵&」
およそ400万年前、伊賀盆地は琵琶湖の底であったと言われています。そのため伊賀は、古琵琶湖層が隆起してできた、栄養素豊富な土壌です。さらに伊賀地域は、四方の山々から流れ出た清水が地下水となって、軟水の伏流水として豊富に溢れ、良水となっています。また、昼と夜の気温の差が大きいため、米の栄養が逃げにくく、高品質な酒米が育つ気候にあります。
同じ三重県の「作」を醸す清水清三商店で修行した七代目が放つ新ブランド「&(アンド)」は「人と人」、「料理と人」を繋ぐ、継ぎ目となるような酒でありたい。「現在から次世代へ」酒造りの伝統を継いでいく人を目指す。そんな想いからが生まれました。
神奈川県 「相模灘」
丹沢山系の湧水を使用し、少量生産の丁寧な吟醸造りの酒を醸す久保田酒造さん。「米の旨味を生かしたバランスの良い食中酒」を目指して仕込んでいます。料理に合わせて冷酒から燗酒まで、幅広い温度帯で飲めるバランスの良さを持った日本酒が理想です。香りは穏やかですが含み香に自然な吟醸香が漂い、米の旨味と透明感がバランス良く共存しています。また新酒のうちから美味しく飲めるバランスの良さを持ちながら長期熟成にも耐える力強さを兼ね備えた日本酒を目指しています。
神奈川県 「いづみ橋」
“酒造りは米作りから”という信念のもと、近隣の地区で栽培した酒米を用いて酒造りを行っています。自然環境に配慮した農業に取り組み、未来に繋がる地域づくりを目指しています。米作りにも取り組む泉橋酒造は、純米酒のみを醸造しています。昔ながらの製法にこだわり、伝統的な「生酛造り」による自然な味わいを大切にしています。ヤゴやとんぼ、雪だるまをラベルにした季節限定品など、幅広いラインナップを展開しています。
神奈川県 「松みどり」
創業文政8年(1825)足柄の松田町で今も昔も変わらず、全量手造りにこだわる。「松美酉」の名は“松”は蔵の横を流れる、酒匂川沿いの松並木を“美”は松田町の美しい風景と、この美酒を“酉”は酒壷の形を表し、一文字で酒を意味する
このように、代々語り継がれています。
丹沢山系の清らかな伏流水と昔ながらの麹造り、ふねによる上槽。淡麗ながらも味わい深い美酒を造られています。蔵の近くの河津桜から抽出した酵母を使用した限定酒など若い蔵元によるチャレンジも注目です。
神奈川県 「雨降 -AFURI-」
丹沢大山のふもとには古くから雨が多く、「雨降山(あふりやま)」と呼ばれ、雨乞いの信仰地として知られました。こちらの山の硬水で醸す新生 吉川醸造。
「菊勇」という銘柄で長らく地元で愛されていましたが2021年に新ブランド「雨降」を発表。テーマは “Sake for Life’s Sake.” 。
「人生に寄り添い、生活を彩るお酒」を目指しています。これまで日本酒を知らなかった方々にも、世界中の人に日本酒の美味しさ、その奥深い文化と物語を楽しんでいただきたい。様々なスペックで挑戦をする神奈川県注目の酒。
秋田県 「翠玉」「両関」
明治7年(1874年)、秋田県南部の広大な土地、湯沢市に創業した両関酒造。
銘酒には正宗の銘柄が多く使われていますが、東の大関「正宗」、西の大関「宗近」から、東西にまたがり君臨するようにと刀好き酒好きの人物が「両関」と名付けたといわれています。
地酒専門店限定流通銘柄である「翠玉」はその名のとおりエメラルドのごとく澄み切った香りと芳醇な旨み、滑らかな後口が特徴のこだわりの酒です。
長野県 「和田龍登水」
長野県上田市は真田幸村ゆかりの地、そして映画の町として知られ、多くの文化遺産を残す「信州の鎌倉」です。その町の中心にある明治20年創業の和田龍酒造さんは極少量生産される和田龍登水ブランドを醸しています。
すべて無濾過生原酒。美山錦・山田錦・ひとごこちを使用した3種類が通年ラインナップです。製造免許に関わる問題や多くの困難の末に生まれた渾身の酒。それぞれの原料米ごとに特色をもった、奥深い味わいときれいなやわらかさを楽しめます。
造り手と飲む方との対話を大切にし、感謝をもって酒造りをされている、小さいながらも情熱をもった銘醸蔵です。
茨城県 「真上」しんじょう
人様の口に入る食品であるという観点から安心・安全な酒であるべきと面白い取り組みをしています。今時珍しく裏ラベルには詳細な情報もびっしりと書いてあり、上槽日と瓶詰日も記載する丁寧さ。これもそんな視点からなんですね。
今後も色々な構想があり、とても楽しみな銘柄です。若き製造責任者の臼井卓二
さんの熱心さと、この酒が「仕切り直しの酒」というテーマも自分の店にも通づる想いが重なりました。
香りは控えめに、味わいを重視しつつもキレとなる酸を出す酒質。
佐賀県 「基峰鶴」きほうつる
北部九州に横並びの福岡県、佐賀県、長崎県。この三県を貫くように走るのが筑紫山地です。その中心をなすのが、最高峰・脊振山を主峰とする脊振山系の山々です。その東端に位置するのが基山です。福岡県との県境に近い基山の山裾の街、三養基郡基山町にある基山商店。杜氏である専務の小森賢一郎さんが造り、姉の綾子さんが主に営業をする小さな蔵元です。2015年に英国で開かれた「インターナショナルワインチャレンジ(IWC)」で大吟醸・吟醸が金賞を獲得して注目を集めています。香りは控えめに、佐賀らしい旨味たっぷりの味わいを中心に、様々な味わいにもチャレンジする元気な造り手さんです。
栃木県 「若駒」わかこま
栃木県小山市北西の田園地帯に蔵はあります。この辺りは、豊田村と呼ばれた県内有数の穀倉地帯で、 少し掘ると日光連山の伏流水が湧きだす、地下水の豊かな地域です。
ブランドを引っ張るのは6代目の柏瀬幸裕氏。奈良県の風の森を醸す油長酒造での修行を経て2009年より主な造りを担っています。
若駒の大きな特徴は米はなるべく磨かず低精白。使用するお米は栃木県産の飯米や雄町や愛山など「山田錦以外」というところもこだわりです。佐瀬式と呼ばれる木槽による無加圧しぼりによりクリアな酒質を実現しています。
新潟県 「翔空」しょうくう
「クラフトサケ」とは日本酒(清酒)の製造技術をベースとして、お米を原料としながら従来の「日本酒」では法的に採用できないプロセスを取り入れた、新しいジャンルのお酒。例えば、「どぶろく」もクラフトサケのひとつ。日本酒には、「搾る(お酒と酒粕を分ける)」工程がありますが、搾らずにそのまま飲むのがどぶろくです。
そのほか、フルーツやハーブなどの副原料を入れることで、新しい味わいを実現したお酒もたくさん誕生しています。お米を原料としながら、日本酒のルールに縛られない、自由で多様なお酒です。
2021年に新潟県北部の福島潟のほとりに誕生したLAGOON BREWERY。多くの渡り鳥が訪れるこの地ならではの原料などを使って日本中へ、世界中へ羽ばたきます。
秋田県 「稲とアガベ」
今や業界では有名人、「クラフトサケ」を牽引する岡住修兵氏が立ち上げた醸造所。ただ単にサケを造り売るだけではなく蔵のある男鹿市の未来を絡めた多種多様なプロジェクトが進行中。この先もどんどん面白いものを見せてくれるではないか、何かそんな期待をせずにはいられないパワーを持った集団です。
テキーラの原料となるアガベシロップはアルコール発酵の過程でほとんど味には影響がないそうです。なぜテキーラの原料かというと、出会った奥様が「テキーラが好き」だったからだそうです笑